最新記事

韓国ドラマ

「友達以上、恋人未満」の2人 韓国ドラマ『サム、マイウェイ』が描く若者たちの難しい人生

2021年4月28日(水)18時15分
佐藤 結
韓国ドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転~』

『サム、マイウェイ~恋の一発逆転~』©KBS MEDIA

<高校時代テコンドーの有力選手だった男(パク・ソジュン)と、アナウンサーになる夢を捨て切れない女(キム・ジウォン)。『サム、マイウェイ~恋の一発逆転~』は軽快なせりふの応酬で人生をリアルに描く>

幼なじみとして長年親しくしてきた「友達以上、恋人未満」な男女関係の行方を、軽快なせりふの応酬で見せるラブコメディー。なかなかうまくいかない人生を送る若者たちの生活がリアリティーたっぷりに描かれているのも見どころだ。

高校時代、テコンドーの有力選手として活躍したコ・ドンマン(パク・ソジュン)。現在はアルバイトをしながら暮らしているが、かつてのライバルと再会したことから格闘技選手としての再出発を決意する。

一方、彼の近所に住む幼なじみのチェ・エラ(キム・ジウォン)も、アナウンサーになるという夢を捨て切れないまま日々を送っていた。

magSR20210428k-drama-2-2.jpg

『サム、マイウェイ~恋の一発逆転~』©KBS MEDIA

脚本を手掛けたのは、次作『椿の花咲く頃』(2019年)で一躍注目を浴びたイム・サンチュン。

「自分が望む人生を生きることの難しさ」というテーマや、職場や恋愛関係の中で女性が直面するハラスメントといった現代社会への視点は、このドラマでも既に描かれている。

『梨泰院クラス』とも重なる真っすぐさを持ちながら、より人懐っこい魅力を感じさせる主人公ドンマンに扮したソジュン、テンポのいいせりふを繰り出すエラ役のジウォン、さらに彼らの親友カップルを演じたアン・ジェホンとソン・ハユンも含めた4人のチームワークがどこまでも爽快だ。

『サム、マイウェイ~恋の一発逆転~』(2017)
出演/パク・ソジュン、キム・ジウォン、アン・ジェホン

(※韓国を飛び出し、世界で支持を広げ続ける「進撃の韓流」――本誌5月4日/11日号「韓国ドラマ&映画50」特集より。本誌では、さまざまなジャンルの注目ドラマ20作品を取り上げています)

202104_kiji_k-dramamovie_campaignbanner.jpg

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル首相らに逮捕状、ICC ガザで戦争犯罪容

ビジネス

米中古住宅販売、10月は3.4%増の396万戸 

ビジネス

貿易分断化、世界経済の生産に「相当な」損失=ECB

ビジネス

米新規失業保険申請は6000件減の21.3万件、4
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 10
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中