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人生を変えた55冊

『嫌われる勇気』に『Winning Edge』エディー・ジョーンズが戦い方を学んだ良書

2020年8月14日(金)17時40分
エディー・ジョーンズ(ラグビー・イングランド代表監督)

ロックダウン(都市封鎖)中は、本を読みあさった。ずっと前に読んだ本を読み返したりもした。良書は何度読んでも新しく学べることがある。映画と少し似ているかもしれない。質の高い映画は、見るたびに理解が深まるものだ。

最近、『嫌われる勇気』を再読した。数年ぶりに読み返すと、いくつか新しい発見があった。ひとことで言えば、この本は、自分らしく行動し、言い訳をしない勇気の大切さを説いた本だ。


『嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え』
 岸見一郎、古賀史健[著]
 ダイヤモンド社

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昔、ディック・フランシスの小説にのめり込んだ時期もあった。これは、100%娯楽のための読書だった。結局、ほとんどの作品を読んだと思う。オーストラリアで過ごした子供時代の親友が競馬一家で、よく競馬を見に行ったものだ。だから『本命』など競馬の世界をテーマにしたフランシスの小説は楽しく読めた。


『本命』
 ディック・フランシス[著]
 邦訳/早川書房

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最近は、特定の作家の作品に夢中になった経験がない。いつも分厚い小説を持ち歩いていて、暇を見つけては読んでいるような人のことを、羨ましく思っている。フランシスにのめり込んで以降、そこまで好きになれる作家とは巡り合えていない。

(構成・コリン・ジョイス)

<2020年8月11日/18日号「人生を変えた55冊」特集より>

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2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか

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