『嫌われる勇気』に『Winning Edge』エディー・ジョーンズが戦い方を学んだ良書
ロックダウン(都市封鎖)中は、本を読みあさった。ずっと前に読んだ本を読み返したりもした。良書は何度読んでも新しく学べることがある。映画と少し似ているかもしれない。質の高い映画は、見るたびに理解が深まるものだ。
最近、『嫌われる勇気』を再読した。数年ぶりに読み返すと、いくつか新しい発見があった。ひとことで言えば、この本は、自分らしく行動し、言い訳をしない勇気の大切さを説いた本だ。
『嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見一郎、古賀史健[著]
ダイヤモンド社
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
昔、ディック・フランシスの小説にのめり込んだ時期もあった。これは、100%娯楽のための読書だった。結局、ほとんどの作品を読んだと思う。オーストラリアで過ごした子供時代の親友が競馬一家で、よく競馬を見に行ったものだ。だから『本命』など競馬の世界をテーマにしたフランシスの小説は楽しく読めた。
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
最近は、特定の作家の作品に夢中になった経験がない。いつも分厚い小説を持ち歩いていて、暇を見つけては読んでいるような人のことを、羨ましく思っている。フランシスにのめり込んで以降、そこまで好きになれる作家とは巡り合えていない。
(構成・コリン・ジョイス)
<2020年8月11日/18日号「人生を変えた55冊」特集より>
【話題の記事】
・中国のスーパースプレッダー、エレベーターに一度乗っただけで71人が2次感染
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・大ヒット中国SF『三体』を生んだ劉慈欣「私の人生を変えた5冊の本」
・ラグビー場に旭日旗はいらない
2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか