新型コロナで外出できない今こそ......世界を旅する映画9選
A Cinema Voyage
06『ザ・ビーチ』の舞台マヤ湾(タイ) MATEO_PEARSON/ISTOCK
<緊急事態とはいえ自宅に籠もってばかりでは気が滅入る......この際、映画でゆっくり世界の旅を楽しもう>
旅には最適な季節なのに、それもお預け。いくら感染予防でも、家に籠もりっ放しでは気がめいる。仕方がないから自宅のソファに陣取って、映画で世界の旅を楽しもう。そしてパンデミック後の日を待とう。
01 『イントゥ・ザ・ワイルド』(2007)
アラスカ州デナリ国立公園(アメリカ)
自然は無防備で愚かな人間には恐ろしい牙をむくが、賢くて慎重な人間には最高の感動をもたらす。この脅威と驚異の二面性を感動的に描いたのが、アメリカ中西部からアラスカの奥地まで旅した男の足跡を再構成した本作。ワイルドだが美しい極寒の世界を安全快適な自宅で堪能できる。
02 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)
ニューヨーク(アメリカ)
空の旅が憧れだった黄金時代を背景に、旅客機のパイロットに成り済ました天才詐欺師の実話をベースにした痛快な物語。撮影はクイーンズ区にあるジョン・F・ケネディ国際空港の旧TWAターミナルビルで行われた。この建物、今はホテルに改装されていて、映画に出てくるレッドカーペットを歩くこともできる。
03 『LIFE!』(2013)
ヌーク(グリーンランド)
ベン・スティラー主演・監督作品。伝説の写真誌ライフの編集部でネガフィルムの管理をするしがない男が、最終号に載せるネガを求めて、それを撮影した写真家を探す旅に出る。グリーンランドやヒマラヤでの大冒険の連続で、手に汗握ること必至。
04 『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)
ゲルリッツ(ドイツ)
Sabías que El Gran Hotel Budapest en realidad es una tienda departamental en Alemania llamada Görlitzer Warenhaus. pic.twitter.com/5LkteUOPcG
— Empatía (@empatiaMX) October 5, 2015
名匠ウェス・アンダーソン監督の傑作だが、舞台はハンガリーの首都ブダペストではなく、欧州大陸東端の仮想の国ズブロフカ共和国。ロケはドイツ・ゲルリッツ。ピンク色の壮麗な宮殿ホテルも、元は廃業して打ち捨てられた百貨店だった。
05 『ビフォア・ミッドナイト』(2013)
カルダミリ(ギリシャ)
世界各地で繰り広げられる恋愛模様を描いた『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』に続く3部作の完結編。撮影はギリシャの大陸部分南端に広がるペロポネソス半島で行われた。甘くてせつなく、時にほろ苦い出会いを求めて、きっと旅に出たくなる。