最新記事

インタビュー

爆笑問題・太田光が語る六代目神田伯山「いずれ人間国宝に」「若い子も感動していた」

2020年2月21日(金)15時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

――全般的に古典芸能に若い層の関心が向かっているのを感じますね。

太田 落語にだって面白い噺がたくさんあるわけで、深く入っていけばいくほど面白いもんな。そうやって、業界全体で盛り上がっていくのはいいと思う。

――爆笑問題のホームグラウンドに松之丞の講談を迎え入れてみて、どんな印象をお持ちになりました?

太田 すごく自信を持ってやってるよね。ここからさらにうまくなれば、本当にすごい怪物になるんじゃないですかね。講談って、長いスパンで考える世界で、何十年もかけて磨いていく芸だろうし。逆に言うと、講談のファンにとっては、自分が応援している松之丞が、10年先20年先にどんなことをやるんだろう、ということを楽しみにできるんだなって。ああ、なるほど、昔の人はこんなふうに講談を楽しんでたのかもしれない、っていうのも思ったよね。松之丞が出てきたことで、気づかされたというか。

――タレントや漫才師のピークの年齢に比べると、講談師の場合はピークがずっとうしろにありますものね。

太田 長い芸だよね。松之丞の芸がピークを迎える頃には、俺はおそらくこの世にいないんじゃないかっていう(笑)


漫才師・タレント
太田 光(爆笑問題)
Hikari Ota
●1965年埼玉県生まれ。日本大学藝術学部演劇学科中退後、88年に田中裕二と「爆笑問題」を結成。デビューして30年が過ぎた今も2カ月に1度ライブの舞台に立つ。テレビのレギュラー番組に『サンデー・ジャポン』『爆報!THEフライデー』(ともにTBSテレビ)、『太田松之丞』(テレビ朝日)など、ラジオのレギュラー番組に『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)などがある。


●抜粋第1回:六代目神田伯山が松之丞時代に語る 「二ツ目でメディアに出たのは意外と悪くなかった」
●抜粋第2回:松之丞改め六代目神田伯山の活躍まで、講談は低迷していた


『Pen BOOKS 1冊まるごと、松之丞改め六代目神田伯山』
 ペンブックス編集部 編
 CCCメディアハウス

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

アジアのヘッジファンド、株安でも健闘 中国株が寄与

ビジネス

日経平均は反発、円安好感し戻り歩調 後半は小動き

ビジネス

テスラ、中国でモデルY廉価版生産へ 26年量産予定

ビジネス

シャープ、堺市の土地などソフトバンクに引き渡し 売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ世代の採用を見送る会社が続出する理由
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】世界で1番「石油」の消費量が多い国はどこ?
  • 4
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 5
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 6
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 7
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 8
    「紀元60年頃の夫婦の暮らし」すらありありと...最新…
  • 9
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 10
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 8
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 9
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 10
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 6
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中