これまでと違う「アメリカ留学ブーム」が始まっている
独特の存在の名門校もある
こうした大学群とはまた別に、独特の存在として超難関の大学が数校あることも忘れてはなりません。
一つは軍の幹部候補生育成のための大学です。アメリカの軍は「5軍」制度を取っています。「陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊」の五つであり、それぞれに幹部候補生養成のための大学を持っています。
なかでも陸軍士官学校( 通称「ウェストポイント」United States Military Academy)、海軍兵学校(通称「アナポリス」United States Naval Academy)は名門中の名門ということになっており、学業成績という点ではアイビーと同格の難関であるとされています。
ちなみに、入学にあたっては米国市民権の保有が条件であるばかりか、一親等以内の家族も米国市民であることが要求されるようです。従って海外からの留学ということは制度上不可能ですが、大学としてアメリカ社会の中でどう評価されているかを知っておくことは必要だと思います。
もう一つのカテゴリは、宗教系の大学です。特にユタ州のソルトレイクシティーにあるブリガム・ヤング大学(Brigham Young University)は、末日聖徒イエス・キリスト教会(いわゆるモルモン教団)の設立している私立大学ですが、これも超難関であり、全米で最高レベルの教育を行っているという評価があります。
※第2回:アイビーに比肩する名門のリベラルアーツ・カレッジがある はこちら