最新記事

キャリア

【図解】土地を持っているお金持ちと、お金を持っているお金持ち

2015年9月24日(木)19時00分

OkaneBook150924-b.jpg

ストックとフローに注目しよう

 すぐ転落するお金持ちに共通した項目は「フロー」でお金持ちになっていることである。フローとは、経済学の用語で毎年出入りするお金のこと。これに対して「ストック」は、その結果として貯まったお金のことを指す。

 フローでお金持ちになるということは、物やサービスを売って利益を出し、その利益が大きくなることを意味している。単純に考えれば、年収がどんどん上がり5000万円や1億円になったと考えればよい。フローでの儲けは手っ取り早いが、ヒットしていた物やサービスが売れなくなれば、すぐに収入が減ってしまう。減った収入で支出をカバーできなければ即破産である。

 これに対してストックで儲けている人は寿命が長い。不動産を運用したり、自分が経営する会社を上場させたりといった具合に、自分が持つ資産が値上がりすることで資産の規模を大きくしている人たちである。

 ストックも経済状況を反映するので、未来永劫価値が持続するわけではない。リーマンショックのように一夜にして資産価格が暴落することもあるが、基本的には一度まとまった資産ができれば、そう簡単になくなることはない。ストックをベースに事業を行っているお金持ちは、転落するにしてもゆっくりとしたペースで転落していく。

 以上から考えると、基本的にフローで稼いでいて、流行り廃りが激しく、資産に転換できない(自分自身が商品など)といった条件を満たしてしまうと、転落する確率が高くなる。この条件をすべて満たす典型例といえば、芸能人である。

※第4回:【図解】タワマンに住む人はお金持ちではない? はこちら

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米自動車販売、第1四半期は増加 トランプ関税控えS

ワールド

イスラエル「ガザの食料十分」、国連反論 物資不足で

ビジネス

トランプ氏、TikTok巡る最終案を2日に検討=米

ワールド

ロシアが和平交渉停滞なら制裁へ、米上院超党派議員が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 8
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 9
    【クイズ】2025年に最も多くのお金を失った「億万長…
  • 10
    トランプが再定義するアメリカの役割...米中ロ「三極…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中