【図解】そもそもお金持ちって?
わかりやすい例が、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏と、日本マクドナルド元会長の原田泳幸氏だ。2人の最大の違いは、柳井氏はハンパではない資産家であるということ。ファーストリテイリングは柳井氏自身がオーナーとなっており、株式の2割強を保有している。資産総額は1兆円を超える。柳井氏の役員報酬は億を超えているだろうが、株の配当だけで数十億円の収入があることを考えると、給料などタダ同然だ。
これに対して日本マクドナルドは、原田氏がオーナーだったわけではない。原田氏の年俸も庶民から見たらすごい額ではあったが、柳井氏と比べると、特別お金持ちというわけではない。原田氏は高給で雇われるプロの経営者なのだ。
さらに状況を複雑にしているのが、いわゆる社会的なステータスだ。日本の一般的な上場企業の社長の年収は、数千万円が標準的。たしかに庶民から見たらお金持ちだが、ちょっと前まではふつうの給料だったことを考えれば、彼らの生活は庶民と何も変わらない。
三者の生活レベルは、あまりにもかけ離れている。だが社会的地位という意味では、皆同じなのである。
「年収」「資産」「社会的地位」に注目して考える
お金持ちと思える人に出会ったら、年収が高い人なのか、資産を持っている人なのか、地位が高いだけでお金は持っていないのか、このあたりに注意を払ってみると、いろいろなことがわかってくるはずである。
※第2回:【図解】あの人はお金持ちなのに、なぜ貧乏そうなのか? はこちら