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ハリー最終章は「死ぬほど退屈」

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』はダーク過ぎて原作の魅力も映画ならではの面白みも失った

2010年11月18日(木)14時48分
ラミン・セトゥデ(エンターテインメント担当)

最後の対決 ハリーの魔法合戦だけは何度か見られるが©2010Warner Bros. Ent.
Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.
Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. © 2010 Warner Bros. Ent.

 「今は暗黒の時代だ。これは否定しようがない」。シリーズ最終章の前編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』は、こう宣言する魔法大臣のクローズアップから始まる。
今の時代に重ね合わせてほしいのだろう。しかし嵐の日に撮影したような陰鬱な映像を見ていると、そんなことには思い至らない。主人公の魔法使いハリー(ダニエル・ラドクリフ)はしかめっ面ばかり。仲間のハーマイオニー(エマ・ワトソン)やロン(ルパート・グリント)もにこりともしない。サウンドトラックは葬式にぴったりだ。...本文続く

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[2010年11月24日号掲載]

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