パートナーに接するようにお金に誠実に接するといいのは、お金が人を選んでいるから
彼女は「富はお金をいちばん尊いものと考える人に流れる」と強調しながら、お金との関係をうまく築くべきだとする。お金を一人の人間に見立て、恋人に接するように愛さなければならないと言う。
たとえば、収入の10%を投資すると決めたら、必ずその約束を守ることで、お金への信義を貫く。特定の消費を楽しいと思えないならその行動をすぐにやめることで、お金との良好な感情を維持する。
イヴォンネ・ゼンのお金に対する姿勢は、私が〈ウェルシンキング〉で強調した内容と一致する部分がある。お金の立場から見ると、自分をタダで得ようとする者と、誠実に近づいてくる者のうち、どちらに心の扉を開くのか。後者を選択するのは間違いない。自分を単に生存ツール程度に捉える者と、価値を見出してくれる者では、どちらを選ぶか。今回も後者に心を開くはずだ。
人がお金を選ぶのではなく、お金が人を選んでいる
どうだろう、あなたもこれで富者になる人は特別にいるという事実に同意できるだろうか? 結論を言えば、我々がお金を選択するのではない。お金が富者になる人を決めるのだ。
お金は人生で大切なもの。お金との関係を成立させられなければ、お金のせいで生まれるストレスから自由になれない。自分には手に入らないからと催促し、無分別な消費をし、感情に任せて好き勝手に罵倒し指弾するなら、そんなあなたを果たしてお金が選択するだろうか。