株式市場にもブーム到来、サブスク銘柄は本当に儲かるのか?
Sam Nussey-REUTERS
<継続課金型のサービスであるサブスクリプションへの注目が高まっているが、単に「いま旬だから」ではチャンスを逃してしまう。投資対象として高い評価を得ている理由、銘柄選びの注意点は?>
株式市場にも到来したサブスクブーム
継続課金型のサービスであるサブスクリプション、いわゆる「サブスク」の注目度が高まっている。有名レストランが月額制での提供を開始するなど、馴染みのあるサービスにもサブスクが導入されつつある状況だ。
株式市場でも近年、サブスク関連企業のIPOが増えており、高い時価総額がつくなど評価も高い。マザーズ市場の時価総額上位には、会計ソフトのフリー<4478>やマネーフォワード<3994>、名刺管理サービスのSansan<4443>といったサブスク企業がいくつかランクインしている。
【フリー<4478>の株価推移】
【マネーフォワード<3994>の株価推移】
【Sansan<4443>の株価推移】
サブスク銘柄が高評価な本当の理由
ビジネスのニューウェーブのような捉え方をされることも多いサブスク。次世代感や、メディアにおける露出の多さ、ネット上での話題性などもあって、株式市場ではサブスク企業に買いが向かいやすく、また、その状況がさらなる買いを呼び込む流れができているようだ。
だが、サブスク関連銘柄について、単に「いま旬だから」「話題になっているから」という理由だけで見ているとしたら、ひょっとするとチャンスを見逃すことになるかもしれない。そこには、投資対象として高い評価を得るだけの理論的裏付けがあるからだ。
さらに言えば、その理論的裏付けを理解することは、長期的に株価の成長が見込める銘柄を見抜く重要なヒントにもなり得る。