株主優待、IPO、バリュー株......株式投資の恥ずかしいミス10選
■優待改悪、減配、株価下落のトリプルパンチ!
テレビでKeyHolder<4712(旧:アドアーズ)>の株主優待を観たPさん。2,000株以上の保有で高級リラクゼーションサロンのチケットなどがもらえるというもので、加えて配当利回りも20%以上あり、これはお得♪と喜び勇んで2,000株を購入しました。
その矢先、同社は株主優待に必要な株数を2,000株から3,500株に変更。Pさんの保有数では優待を受けられないことになりました。悪いことは続き、配当金を2円から1円に減配するとの発表が。これを受けて株価は10%以上も急落。Pさんにとっては、非常に高い買い物となったわけです。
■優待条件を勘違いして......涙
優待目当てでトランザクション<7818>に投資しようと考えたQさんは、とりあえず100株を発注し、めでたく約定しました。
がしかし、同社の株主優待は200株以上を保有(現在は100株)している株主が対象だったのです。Qさんが自分の勘違いに気づいたときには株価が高騰しており、もう手を出せない価格に。もちろん優待の権利は得られず、Qさんは誤発注した自分を責めることしかできませんでした。
今回、周りの個人投資家たちに取材してみて、意外と多かったのが発注ミスです。ベテランでも「実はやったことがある」という声が多く聞かれました。ということで、最後に誤発注ネタを集めてみました。
人の振り見て我が振り直しましょう。
■「100株」と「200株」でクロスできず、の巻
Rさんは株主優待をタダ取りできる「クロス取引」をしようと、ある銘柄で「信用売り」「現物買い」を同時に行いました(「クロス取引」についてはこの記事を参照のこと)。
......はずが、100株を現物買いしたのに対して信用売りしたのは200株だったことが判明。慌てて100株を買い戻したものの、その間に株価が上昇し、結果的にRさんは損失を出すはめになってしまいました。
■「指値」と「逆指値」に惑わされる、の巻
Sさんが保有していた某株はストップ高を続けていました。Sさんは暴落を恐れて、購入金額を下回ったら売却できるよう、指値で売り注文を出しておきました。
しかしSさんの心配をよそに、株価はさらに上昇。「さらに儲かって良かった」と喜んだSさんでしたが、注文状況を確認してみると、同社株がすでに「売却済み」となっているではありませんか。
そうです、売りの「指値」は「〇円以上なら売却」という注文。このときのSさんの場合、本来は「〇円以下で売却」という「逆指値」で発注すべきだったのです。