株で勝てる人の勉強法 「一流の投資家」が読む本・読まない本
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<株式投資で儲けられるようになるためには、勉強が不可欠。ウォーレン・バフェットの片腕チャーリー・マンガーも、こう言っている。「貪欲に本を読まないで成功している投資家は、ひとりも知らない」>
上達の実感は、ある日突然に
株式投資に限らず、多くの学習は、時間を費やしたからといって直線状には上達しません。費やした時間に比例して結果が出れば、モチベーションも維持できるのですが、残念ながら、実際はそうではありません。
私が初めてニューヨークへ行ったとき、流暢に英語を話すことができませんでした。そこで、一念発起して、もう一度、英語を勉強し直すために英会話学校に通うことにしました。
しばらくの間は手応えがなかったのですが、英会話学校に通い始めて半年くらい経った頃でしょうか。突然、英語が上達したのを実感しました。
■上達は「直線」ではなく「階段」で
まさに突然という感じでした。うまい表現方法は見つかりませんが、点と点が結ばれて線になる感覚です。
毎日努力すれば、点の数はどんどん増えていきます。ただ、点は断片的なものです。点だけではいくら増えても効果は発揮できません。線となって初めて効力を発揮するものです。
物事が上達するときは、「階段状」になるのではないでしょうか。しばらく頑張っていると、ある日突然、上達を実感する。またしばらく頑張っていると、ある日突然、再び上達を実感する。その繰り返しではないかと思っています。
その"ある日"が来る前に止めてしまうと、何も達成感を得られず、時間が無駄だったと感じてしまうかもしれません。
■株の上達は、英語ほどには早くない
ただ、残念なことに、英会話とは違って、株式投資においては半年くらいで上達を実感することはできません。
なぜなら、上げ相場と下げ相場を両方経験してはじめて、上達を実感できるからです。ですから、最初の上達を実感できるまでには、最低でも3~4年はかかるでしょうか。かなりの忍耐が必要になります。その代わり、その後は早いです。加速度的に上達を実感できます。
「結果は後からついて来る」という長期的なスタンスが必要です。正しいことをしていれば、良い方向に向かいます。やはり、日頃の地道な努力が大切ということです。すぐに結果を求めず、忍耐強く続けることが、投資の唯一の上達方法だと思います。
一流のシェフになろう!
突然ですが、「最高の料理」を提供するための条件は何だかわかりますか? その答えは、「最高の食材」と「腕のある料理人」です。どちらが欠けても、最高の料理はできません。
一流のシェフは「最高の食材」と「悪い食材」を見分けることができます。悪い食材を売り込むような業者がいれば、即刻出入り禁止となります。だから、シェフに気に入ってもらうためには、業者は良い食材を持ってくるようになります。その結果、一流のシェフには良い食材が集まってくるものなのです。
また、一流のシェフは良い食材の探し方も心得ています。様々な人脈を使って、二流のシェフでは手に入らない良い食材を手に入れることができるのです。