責任は全てリーダーにある!米軍最強部隊「ネイビー・シールズ」のリーダー術12カ条
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<全米で230万人の読者を獲得し、話題となった「ネイビー・シールズのリーダー術本」。戦場での経験を基に「究極の責任感」を説くその内容とは>
ビジネスの最前線と戦争や外交の最前線は同じ――というわけではないだろうが、そのリーダーシップや組織運営には通じるものがある。
CIAや軍隊の出身者、あるいは元外交官が明かす「秘訣」が一定の支持を集めるのはそのためだろう。
米海軍特殊部隊「NAVY SEALS(ネイビー・シールズ)」は、米軍最強の部隊の1つ。2003年に始まったイラク戦争にも参加したが、2006年のラマディの戦いでネイビー・シールズの精鋭部隊「ブルーザー」を率いたのがジョッコ・ウィリンクとリーフ・バビンだ。
ウィリンクとバビンは、その過酷な戦場での経験を基にリーダーシップのあるべき姿を本にまとめた。
『米海軍特殊部隊(ネイビー・シールズ)伝説の指揮官に学ぶ究極のリーダーシップ』(邦訳・CCCメディアハウス)はこれまでに、全米で230万人の読者を獲得し、世界29言語で刊行されている。
ニューズウィーク日本版では、9月28日発売(10月5日号)の「ビジネスに役立つ NAVY SEALS 12のリーダー術」特集で同書の抜粋を掲載。一瞬の判断ミスが生死を分ける戦場で培われたリーダーシップを、臨場感あふれる描写で詳述している。
ここではその一部、ラマディの戦いを通じてウィリンクとバビンが学び取ったリーダーシップの12カ条を簡潔に紹介する。
1. 究極の責任感
どんな組織のどんなチームにおいても、成否の責任は全てリーダーにある。ほかに責めを負うべき人間はいない。リーダーはミスや失敗を認め、その責任を負い、勝つための計画を立てなければならない。
2. 出来の悪いチームなどない、出来の悪いリーダーがいるだけ
リーダーは基準を課し、メンバーが互いに助け合うようチーム内の異なる要素をまとめ上げ、そして決して満足すべきではない。「出来の悪いチームなどない。出来の悪いリーダーがいるだけ」という認識は、リーダーが優れたチームをつくる助けになる。
3. 信頼せよ
任務に従い、任務を達成してくれるよう、ほかの人たちを説得したり励ましたりするためには、リーダー自身が任務の正当性を心から信頼していなくてはならない。信頼は訓練や装備よりもはるかに重要だ。
4. エゴを抑えよ
エゴは全てに暗雲をもたらし、全てを破壊する。どんなチームでも起こる、とんでもない問題の多くはエゴが原因かもしれない。エゴを抑え、どんなときも自己満足してはならない。