最新記事
ヘルス

メンタルの不調にどう向き合うかを考える ソニー・ミュージックエンタテインメントが「世界メンタルヘルスデー」イベントを開催

2024年11月27日(水)17時00分
ニューズウィーク日本版デジタル編集部

10月10日に開催された『B-side Special Talk Event』

心身の健康をサポートするSMEのB-sideプロジェクト

B-sideプロジェクトは、国際メンタルヘルスデーである10月10日にイベント『B-side Special Talk Event ~世界メンタルヘルスデー2024 #だれかとはなそう~」を開催した。イベントは昨年に続いて2回目となる。ゲストにはアーティストの西川貴教さん、「B-side Talk」のMCを務める小原ブラスさんと奥津マリリさん、「心と体のスペシャリスト」として精神科医で早稲田大学スポーツ科学学術院の西多昌規教授が登場。フリーアナウンサーでマインドフルネストレーナーとしても活躍する内田恭子さんが司会進行を務めた。

「メンタルヘルスについてあまり考えたことがない」と話す西川さん、「体調が悪くなるときの原因のひとつにメンタルの不調がある」とメンタルケアの重要性を語る奥津さん、「運営するYouTubeチャンネルの再生数が伸びなかったり、アンチコメントがあったときに、メンタルを鍛えるメントレをしようと思ったことがある」と過去を振り返る小原さん。

YouTube/Podcast番組「B-side Talk」などで募集した約100名の観客を前に、メンタルケアにおいて大事な休養や睡眠、セルフケアについてゲストたちが率直に語った。詳しい様子はYouTubeで見ることができる。

山口一郎さんと小森隼さんのSP対談も実現

「世界メンタルヘルスデー」当日は、サカナクションの山口一郎さんとGENERATIONSの小森隼さんのスペシャル対談もYouTube/Podcastで公開された。2022年にうつ病を発症した山口さんは2023年10月に行ったソロ・ツアーの最終日にステージ上で自身のうつ病を公表した。うつ病発表後も、自身の病気と向き合いながら療養の様子を自身のYouTubeチャンネルで発信し続ける山口さんは、メンタルケアの重要性を実感するひとりだ。もともと山口さんと親交があり、うつ病の療養中もプライベートでコミュニケーションをとり支えたのが小森さんだ。

二人の対談では病気になった当事者としての山口さんの目線と、サポートする立場の小森さんからの目線を教えてくれる。

日本人は先進国のなかでは自殺率が高い一方で、心理カウンセリングの受診率が低くセルフケアの概念が浸透していないと言われている。メンタルの不調は表に出にくく、あくまで個人の問題として相談することに抵抗感を感じる人が多いのだろう。だれもが不調を感じたときに相談できるようになるためには、「メンタルヘルスは社会の問題」という認識が広がっていくことが重要だ。社会に影響力を持つ企業がメンタルヘルスやセルフケアについて積極的に啓蒙していくことで、社会の変化に繋がっていくことを期待したい。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:保護政策で生産力と競争力低下、ブラジル自

ワールド

焦点:アサド氏逃亡劇の内幕、現金や機密情報を秘密裏

ワールド

米、クリミアのロシア領認定の用意 ウクライナ和平で

ワールド

トランプ氏、ウクライナ和平仲介撤退の可能性明言 進
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 2
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はどこ? ついに首位交代!
  • 3
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 4
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 5
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 6
    「2つの顔」を持つ白色矮星を新たに発見!磁場が作る…
  • 7
    300マイル走破で足がこうなる...ウルトラランナーの…
  • 8
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 9
    今のアメリカは「文革期の中国」と同じ...中国人すら…
  • 10
    トランプ関税 90日後の世界──不透明な中でも見えてき…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇…
  • 5
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 6
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 10
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中