最新記事
ヘルス

メンタルの不調にどう向き合うかを考える ソニー・ミュージックエンタテインメントが「世界メンタルヘルスデー」イベントを開催

2024年11月27日(水)17時00分
ニューズウィーク日本版デジタル編集部
心身の健康をサポートするSMEのB-sideプロジェクト

10月10日に開催された『B-side Special Talk Event』

<世界的にメンタルヘルスの重要性への注目度が増すなか、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)はアーティスト・クリエイター・スタッフの心身の健康をサポートするプロジェクトに取り組んでいる>

世界メンタルヘルスデーとは

仕事のストレスや人間関係、社会不安などさまざまな要因で心に不調を抱える人は多い。

職場でのストレスを抱えることが多い日本では、2015年から企業での社員に対するストレスチェック制度が義務化され、2024年10月に東京都カスタマーハラスメント防止条例が制定されるなど法整備も進んでいるが、社会の一員としてそれぞれの立場でこの問題と向き合う必要があるのではないか──。

心の健康「メンタルヘルス」は世界共通の課題でもある。世界精神保健連盟は、1992年よりメンタルヘルス問題に関する世間の意識を高め、偏見をなくし正しい知識を普及することを目的として、10月10日を「世界メンタルヘルスデー」と定めた。その後、世界保健機関(WHO)も協賛し、正式な国際デー(国際記念日)となり現在も毎年10月10日には各地で啓蒙のためのイベントが開かれている。

アーティスト・クリエイター・スタッフのメンタルヘルスへの問題提起

多数のアーティスト・クリエイターとマネジメント契約をする業界大手のソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は、アーティスト・クリエイター・スタッフが心身ともに健康な状態で創作活動に集中できるようサポートするプロジェクト「B-side(ビーサイド)」を2021年9月に立ち上げた。

SNSの普及によりアーティストやクリエイターなど著名人がファンと直接交流をする機会が増えた一方、誹謗中傷を受けるリスクも増えている。マネージャーや事務所が個別にフォローをする従来の形では、対応しきれなくなっているのが実状だ。

B-sideでは、「オンライン医療相談」「定期開催体験カウンセリング」「専門家によるカウンセリング」「スタッフに向けたワークショップ」を社内で無償提供、メンタルヘルスの専門家の力を借りる形でサポートを行っている。

同時にYouTube/Podcast番組で「B-side Talk ~心の健康ケアしてる?」を運営し、B-sideプロジェクトの取り組みや想いを伝えている。MCを担当するのは、ロシア人コラムニストでコメンテーターの小原ブラスさんとアイドルグループ「フィロソフィーのダンス」の奥津マリリさん。さまざまなゲストを迎え、メンタルヘルスをテーマに対談している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

IBM、コンフルエントを110億ドルで買収 AI需

ワールド

EU9カ国、「欧州製品の優先採用」に慎重姿勢 加盟

ビジネス

米ネクステラ、グーグルやメタと提携強化 電力需要増

ワールド

英仏独首脳、ゼレンスキー氏と会談 「重要局面」での
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 9
    死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中