「実は経済オンチ」トランプ当選で伸びる「6つの業界・企業」...仮想通貨では危険が増える可能性も

“TRUMP TRADE” WINNERS

2024年11月19日(火)14時14分
ニティシュ・パーワ(スレート誌ライター)

大手銀行 金融機関も好調だ。JPモルガン・チェースのCEOジェームズ・ダイモンはトランプが「正しい」ときもあると発言した以外は大統領選について無言を貫き、株価は順調。ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーの幹部は来年に向けて企業統合が増えるとの予測を表明しており、投資家も「バイデン後」に希望を膨らませている。

エナジー・トランスファー 環境への悪影響が問題視されるダコタ・アクセス・パイプラインを陰で支える同社だが、化石燃料を愛する環境軽視の新大統領に優遇される見込みだ。


パランティア・テクノロジーズ AI(人工知能)監視技術や軍事情報サービス、データ分析技術を提供する同社の共同創業者は、熱烈なトランプ支持者として知られるピーター・ティール。同社と政府機関の契約がさらに増えるとみられる。

民間刑務所 オバマ政権は民間刑務所の廃止を決めたが、トランプ政権下で撤回され、刑務所ビジネスは大いに沸いた。今後は不法移民の大規模な強制送還計画によって民間刑務所の需要が高まるとみられ、ジオグループやコアシビックなどの運営会社は大喜びだ。

トランプの「家族分離政策」の父で、前トランプ政権で移民関税執行局(ICE)局長代理を務めたトム・ホーマンの国境政策責任者への復帰が発表されると、両社の株価は急騰した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米一戸建て住宅着工件数、10月6.9%減 ハリケー

ワールド

独中首脳、ウクライナ巡り協議 ショルツ氏「隣人を恐

ビジネス

ECB、制約的政策必要なし ガイダンス充実を=伊中

ビジネス

英中銀、慎重な金利政策必要 予算案の影響見極め=総
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 2
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    70代は「老いと闘う時期」、80代は「老いを受け入れ…
  • 5
    なぜ今さら長射程ミサイル解禁なのか、ウクライナ戦…
  • 6
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 9
    死者35人「暴走車」事件を隠したい...中国当局が取っ…
  • 10
    アメリカの歴史に名を残す「トランプはこの100年で最…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 6
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 7
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 8
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 9
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 10
    2人きりの部屋で「あそこに怖い男の子がいる」と訴え…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 7
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 10
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中