「実は経済オンチ」トランプ当選で伸びる「6つの業界・企業」...仮想通貨では危険が増える可能性も
“TRUMP TRADE” WINNERS
マイクロストラテジー ビットコイン相場が史上最高額に達するなか、仮想通貨関連のソフトウエア企業マイクロストラテジーも多大な恩恵を被っている。大統領選直前には、20年以来最大となる約20億ドル分のビットコインを追加購入。巨額の資金調達に新たに乗り出す計画も発表した。
エヌビディア エネルギーを大量消費するビットコインマイニングには、米半導体大手エヌビディアが当初から専門としてきたタイプのプロセッサーが不可欠。おかげで同社は時価総額3兆ドル超の企業へと成長した。
コインベース 暗号資産取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、大統領選で仮想通貨業界のロビー活動を行った中心人物。同社は連邦裁判所の執行機関である連邦保安局から暗号資産保管の委託を受けている。暗号資産の証券としての取り扱いをめぐるSECとの訴訟も乗り切れそう。
他の業界で恩恵を被るのは?
特に大きな利益を得られそうな「トランプ派閥」は以下のとおり。
テスラ トランプの選挙戦を支えたイーロン・マスクCEOが政権の要職に就く可能性が高まった時点でテスラの株価は急騰し、マスクの個人資産も一段と膨れ上がっている(テスラ株は今も彼の富の中核を成す)。
トランプが電気自動車に興味を示さなくても、テスラは既にロボット事業や完全自動運転のロボタクシーに軸足を移しているから問題ない。またテスラや、同じくマスクが所有するスペースXが連邦政府の規制や労働組合の厄介な問題に振り回されることもなくなるだろう。