結局「ポピュリズム」とは何なのか...世界中が「極端な政党」に熱狂する理由

2024年11月20日(水)17時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

現代の右派ポピュリズムとも言われる政党は、議院内閣制や大統領制を前提としており、戦闘的で人権蹂躙を行ったナチスとは大きく違います。環境問題に消極的で内向きではありますが、ある程度の多様性を認めている党もあります。個別に政策を見ていく必要があるでしょう。

移民が西欧を右傾化させる?

「それでも右派ポピュリズム政党が台頭している」


これは西ヨーロッパ、そして世界のホットなテーマです。ポピュリズム(大衆迎合型)とも言える政党が世界中で急激に影響力を増しているさまは、エコノミスト、ガーディアンやル・モンド、ニューヨーク・タイムズやワシントンポストなどで盛んに報道されています。

2024年6月の欧州議会選挙では、右派ポピュリズムの「アイデンティティと民主主義」と「欧州保守改革」が議席を伸ばしました。

ポピュリズムには、「現状に不満を持つ大衆vs.既得権のある富裕層」という対立構造があり、左派にも右派にも見られます。

「改革を目指す政治家が、庶民の代弁者として既存の権力体制や既得権益を攻撃する政治手法」というのが、一般的な政治学の定義です。

ポピュリストは物事を単純化して “仮想敵” をつくるなど、大衆ウケするわかりやすい論理で人々を魅了し、熱狂させ、扇動するのが大得意。

ヒトラーはポピュリズム政治の天才でしたし、これまでポピュリストが政権を取ることも多いと言われてきたラテンアメリカ諸国で盛んに用いられていました。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トランプ氏側近、大半の輸入品に20%程度の関税案 

ワールド

米、中国・香港高官に制裁 「国境越えた弾圧」に関与

ビジネス

英インフレ期待上昇を懸念、現時点では安定=グリーン

ビジネス

アングル:トランプ政権による貿易戦争、関係業界の打
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 9
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中