これで米大統領選と「その後」がさらに理解できる...「アメリカ」をもっと深く知るための本
『ヒルビリー・エレジー』
著者:J.D.ヴァンス
翻訳:関根光宏、山田文
出版社:光文社
要約を読む
トランプ氏に次ぐ共和党ナンバー2として注目を集めるJ.D.ヴァンス氏。本書は2016年に出版された、ヴァンス氏が自らの半生を綴った作品です。
ヴァンス氏は「ラスト・ベルト(さびついた工業地帯)」の中心地、オハイオ州ミドルタウンで幼少期を過ごしました。経済発展から取り残され、薬物の売人がはびこる廃れた町。そこから這い上がり、名門大学のロースクールに入学して「エリート」の仲間入りを果たしたヴァンス氏。自身の体験からアメリカの貧困や格差の現実、そして、それをどう乗り越えるかにも触れています。
トランプ氏がなぜ白人労働者から支持を得ているのか。その理由が本書を読めば少しわかるかもしれません。
『WHAT HAPPENED』
著者:ヒラリー・ロダム・クリントン
翻訳:髙山祥子
出版社:光文社
要約を読む
大統領選挙は何が起こるか最後までわかりません。2016年の大統領選挙、当初は民主党のヒラリー・クリントン氏が勝つと予測されていましたが、 “悪評の高いビジネスマン” のトランプ氏がまさかの勝利。あのとき、何が起こった(WHAT HAPPENED)のでしょうか?
本書では、ヒラリー氏がどう政治と向き合い、この国を変えようとしてきたかが臨場感あふれる筆致で描かれています。また、政界において女性はいまだマイノリティで、多くの障壁があるという語りにも注目です。
今回の大統領選では初の女性大統領も期待されますが、その結果はいかに──。