日本企業の中間決算、上方修正の期待...株高連動か不透明
銀行株は往来相場か
日銀による利上げの思惑に振らされてきた銀行株について、岡三証券の田村晋一金融セクターアナリストは「決算自体は良好だろう。貸し出しが増え、利ザヤは改善傾向だし手数料は伸びている。持ち合い解消が加速し、売却益は急増する」との見方を示す。業績の上振れ分を増配や自社株買いに回す動きも想定され、決算を受けて個別物色が強まりそうだ。
一方、株主還元は例年実施しており、事前に織り込まれる可能性もある。「同じパターンと捉えられると株価反応は限られるおそれがある」(田村氏)という。
好材料に基づく物色があっても、その持続力は不透明ともみられる。年末年始にかけて日銀の追加利上げの思惑がくすぶるが、流通する国債が少ない中では金利が上昇すればすぐに買い尽くされて金利が低下するといった循環になる可能性があるといい、「長期金利が1%を超えていかなければ(銀行株は)売られないにしても上がりにくそうだ」(田村氏)という。
高い市場の目線
期初に比べ為替が円高方向に振れたことで、保守的な見方を示しがちな日本企業の一角は想定レートを引き下げる可能性も意識されている。アナリスト予想の前提レートからの下方乖離もうかがわれ、ポジティブサプライズの余地は限られるとの見方もある。
国内の主要証券会社による通期予想は経常利益ベースで7ー8%程度の増益見通しの一方、会社予想は1%超程度の増益にとどまっている。9月日銀短観で示された24年度のドル/円想定レート(全規模・全産業)の145.15円に対し、アナリスト予想では150円程度の前提となっている。
「アナリスト予想の方が目線は上方にある。企業の予想がこれを上回るにはハードルが高そうだ」と、しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャーはみている。「失望はないだろうが、指数の上昇に弾みがつくほどではないのではないか」と話している。
(平田紀之 編集:橋本浩)
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