問題は「AIに奪われる仕事は何か」ではない! 一生稼ぎ続けられる「π型人材2.0」になるためのステップ
村上春樹の「ランナー必読書」が、リスキリング習慣化に効く
──石角さんの人生観や価値観に影響を与えた本は何でしたか。そこからの気づきについてもお聞きしたいです。
一冊目は、経営学者クレイトン・クリステンセン氏の『イノベーション・オブ・ライフ』。何度も読み返すというよりは、本の内容が頭に入っていて、その基本要素が血 肉となり、私の判断基準にもなっています。転職や出産など人生の大事な局面で、この本に書かれていたことを思い出し、自分流に解釈して、指針にしている。そんな大事な一冊です。
『イノベーション・オブ・ライフ』
著者:クレイトン・M・クリステンセン、ジェームズ・アルワースカレン・ディロン
翻訳:櫻井祐子
出版社:翔泳社
要約を読む
2冊目は、村上春樹さんのエッセイ『走ることについて語るときに僕の語ること』です。走ること、小説家としてのありよう、創作の秘密を語った一冊です。ランナー必読の書でもあり、あらゆることの「習慣化」に活かせる本です。村上春樹さんが小説家として活躍し続けられるのは、才能だけでなく習慣の力が大きいことがわかります。
たとえばランニングも、行く前は「明日でもいい」「寝たい」「私にはできないかも」といった考えがよぎることもあります。ですが、これらは目標を達成するうえで、全てノイズにすぎません。
大事なのは、こうしたノイズに打ち勝って、継続していけるように脳内をコントロールしていくこと。この本からは脳のコントロール方法が学べるのでおすすめです。運動はもちろん、リスキリングの習慣化にも役立つので、読んでみてください。
『走ることについて語るときに僕の語ること』
著者:村上春樹
出版社:文藝春秋
石角友愛(いしずみ ともえ)
パロアルトインサイトCEO/AIビジネスデザイナー
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、芝国際中学・高等学校に対しAI人材育成プログラム「AIと私」を提供。順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)および東京大学工学部アドバイザリー・ボード、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。日経クロストレンド、毎日新聞、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などテレビ出演も多数。著書に『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)、『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)など多数。
パロアルトインサイトHP:https://www.paloaltoinsight.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
flier編集部
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