最新記事
仕事術

ホリエモン、落合陽一、見城徹...箕輪厚介が「大物」たちの懐に入り、仕事を成功させてきた「秘訣」とは

2023年11月25日(土)20時53分
flier編集部

だから、テクニックやマニュアルはいらないし、死ぬ気で求めれば、いくらでも手段は出てくる。マッチョ主義に聞こえるかもしれないけど、僕は自分が本気で求めればどうにかなるって思うタイプ。逆に、けんすうさんは優しくて、「マニュアル通りにやればうまくできるよ」と方法を提示していて、そういうのが好きな人たちに支持されている。

僕は高尚なことをやる人間じゃない。たとえば、資本主義について語る本は、インテリやエリートが高層ビルの冷房がきいた部屋で「資本主義って問題あるよね」って言っているようにしか思えなくて。もちろん、そういう本が世の中を形づくる部分もあるけど、リアルな現場を見ていると思えない。僕は、地方でもヤンキーの集まりにも顔を出して、そこらへんに歩いているような、もっと普通に生きている人に届く本がつくりたい。

怪獣人間の手懐け方
 著者:箕輪厚介
 出版社:クロスメディア・パブリッシング
 要約を読む
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

見城さんもイーロン・マスクも「無理」なことに熱狂する

──これまで出会ってきた数々の「怪獣人間」の共通項は何ですか?

共通するのは、人が考えつかないようなことや、無理に決まっていると思うことを、全力でやり続けているところ。常識や前例なんて気にしていないし、突き抜けている。だから努力だけで到達できない場所にいる。

彼らには「無理」なんて発想はない。たとえば、僕が双葉社にいて『たった一人の熱狂』を出版したときは、著者の見城徹さんが「重版のタイミングが遅いから幻冬舎の流通を使え」って言ったんです。幻冬舎の流通で双葉社の本を流通させようとするなんて、正直失礼だと思いますよ。でも、そういう常識を飛び越えていく人ですよね。

ガーシーさんも、自分のYouTubeチャンネルがバンされたときに、グーグルの偉い人を見つけて直談判しようとしたりとか。いや、無理でしょうって(笑)。周りは振り回されますけど、空気や常識にとらわれないから、物事を動かすことができる。

僕は怪獣人間のそういうところが好きだし、彼らの影響で「無理」という発想はもたないようになっていった。僕の箕輪家というラーメン屋の店長・丸ちゃん(丸山紘平さん)も、無理って言わなくなりました。ブラック企業みたいかもしれないけれど。

たとえば、大分で堀江さんのお湯かけフェスがあるから、キッチンカーでラーメンを売ろう、となったのに、大分にキッチンカーがないとわかった。何とかSNSや知り合いづてにキッチンカーをもっている人を見つけたと思ったら、今度は保健所から「お湯を沸騰させたらダメ」といわれた。絶対無理じゃんと(笑)。でも無理なんてことはない。そこで「焼きラーメン」ならできると思いついて、「超背徳家系焼きラーメン」という新メニューが生まれたんです。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中