ホリエモン、落合陽一、見城徹...箕輪厚介が「大物」たちの懐に入り、仕事を成功させてきた「秘訣」とは
だから、テクニックやマニュアルはいらないし、死ぬ気で求めれば、いくらでも手段は出てくる。マッチョ主義に聞こえるかもしれないけど、僕は自分が本気で求めればどうにかなるって思うタイプ。逆に、けんすうさんは優しくて、「マニュアル通りにやればうまくできるよ」と方法を提示していて、そういうのが好きな人たちに支持されている。
僕は高尚なことをやる人間じゃない。たとえば、資本主義について語る本は、インテリやエリートが高層ビルの冷房がきいた部屋で「資本主義って問題あるよね」って言っているようにしか思えなくて。もちろん、そういう本が世の中を形づくる部分もあるけど、リアルな現場を見ていると思えない。僕は、地方でもヤンキーの集まりにも顔を出して、そこらへんに歩いているような、もっと普通に生きている人に届く本がつくりたい。
『怪獣人間の手懐け方』
著者:箕輪厚介
出版社:クロスメディア・パブリッシング
要約を読む
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見城さんもイーロン・マスクも「無理」なことに熱狂する
──これまで出会ってきた数々の「怪獣人間」の共通項は何ですか?
共通するのは、人が考えつかないようなことや、無理に決まっていると思うことを、全力でやり続けているところ。常識や前例なんて気にしていないし、突き抜けている。だから努力だけで到達できない場所にいる。
彼らには「無理」なんて発想はない。たとえば、僕が双葉社にいて『たった一人の熱狂』を出版したときは、著者の見城徹さんが「重版のタイミングが遅いから幻冬舎の流通を使え」って言ったんです。幻冬舎の流通で双葉社の本を流通させようとするなんて、正直失礼だと思いますよ。でも、そういう常識を飛び越えていく人ですよね。
ガーシーさんも、自分のYouTubeチャンネルがバンされたときに、グーグルの偉い人を見つけて直談判しようとしたりとか。いや、無理でしょうって(笑)。周りは振り回されますけど、空気や常識にとらわれないから、物事を動かすことができる。
僕は怪獣人間のそういうところが好きだし、彼らの影響で「無理」という発想はもたないようになっていった。僕の箕輪家というラーメン屋の店長・丸ちゃん(丸山紘平さん)も、無理って言わなくなりました。ブラック企業みたいかもしれないけれど。
たとえば、大分で堀江さんのお湯かけフェスがあるから、キッチンカーでラーメンを売ろう、となったのに、大分にキッチンカーがないとわかった。何とかSNSや知り合いづてにキッチンカーをもっている人を見つけたと思ったら、今度は保健所から「お湯を沸騰させたらダメ」といわれた。絶対無理じゃんと(笑)。でも無理なんてことはない。そこで「焼きラーメン」ならできると思いついて、「超背徳家系焼きラーメン」という新メニューが生まれたんです。