最新記事
仕事術

「∞プチプチ」なんてどう思いつくの? アイデア溢れる会議の秘訣はカプセルトイにあった

2023年5月19日(金)17時27分
flier編集部
高橋晋平氏

高橋晋平氏(本人提供)

<アイデア溢れる会議に必要なのは「お題のデザイン」。「∞プチプチ」生みの親が語る、ChatGPTの時代に「よい問い」を生み出す秘訣>

「企画書を書かなきゃいけないけれど、良いアイデアが出てこない」「アイデアの泉のようになりたいけれど、ネタをどう探せばいいのだろうか?」こんな悩みを解決し、アイデアを考えることは誰でも気軽に楽しめることだと教えてくれるのが、『1日1アイデア』(KADOKAWA)です。

著者は「趣味がアイデア」という高橋晋平さん。おもちゃクリエーター、アイデア発想ファシリテーターという肩書を持ち、「∞プチプチ」をはじめとするヒット商品を数多く世に送り出しています。「アイデアの泉」のような場をつくるためのファシリテーションについて尋ねると「ヒントはカプセルトイにある」と言います。その真意とは? ChatGPTの時代に、よい問いを生み出すための秘訣をお聞きします。
※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。

◇ ◇ ◇


「心にぶっ刺さるもの」が1つでもあれば、人は変われる

──『1日1アイデア』を執筆された背景は何でしたか。

もともと、Voicyの「高橋晋平の『1日1アイデア』」という番組でアイデアを語っていたので、ネタはかなり蓄積されていました。それを文章にして整理したいと思っていたところ、編集者の方が、1日1アイデアで365日分紹介する本はどうかと提案してくださり、そのスタイルで執筆しようとなりました。

本書で伝えたかったのは、「アイデアを考えるのは難しいことじゃなく、趣味のように楽しいもの」というメッセージ。このメッセージが伝わるよう、構成にはこだわりました。

事業のつくりかたや生活の知恵など、多様なトピックをあえてランダムに紹介したのも、その一環です。「第1章は仕事に関するアイデア」などとまとめると、「仕事に役立てたいから仕事の章だけ読もう」となりますよね。バラバラに書かれていれば、多種多様なアイデアに出合えるような「セレンディピティ的な読み方」ができると思いました。また、意識的にさまざまな出来事やたとえ話を織りまぜています。読者がその内容に共感したり、疑いをもったりしながら読み進めて、アイデア発想力が自然と養われるような構成をめざしました。

僕はビジネス書の価値の1つは、読んだ人が何かしら変わるきっかけを得られることだと思っています。1つでも心にぶっ刺さる言葉や、「やってみたらこう変わった!」というものが見つかったら嬉しいし、読者それぞれの運命の1ページを見つけてほしい。そんな思いで執筆しました。

230518fl_itp04.jpg

1日1アイデア
 著者:高橋晋平
 出版社:KADOKAWA
 要約を読む
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

自動車
DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ──歴史と絶景が織りなす5日間
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル、ガザ軍事作戦拡大 国連診療所などへの攻

ワールド

マスク氏、近く政権離脱か トランプ氏が側近に明かす

ビジネス

欧州のインフレ低下、米関税措置で妨げられず=仏中銀

ワールド

米NSC報道官、ウォルツ補佐官を擁護 公務でのGメ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 9
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 10
    トランプ政権でついに「内ゲバ」が始まる...シグナル…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中