韓国、ウクライナ危機で武器需要高まるポーランドと約2兆円規模の大型提携 巨大軍産複合体目指す
ポーランドでの共同生産も
韓国当局者はロイターに対し、欧州の顧客に納入しやすくするため、武器の現地生産をポーランドに働きかけたと語った。
韓国国防省は、声明で「韓国政府は軍事外交と防衛協力を推進しており、購入国との関係が単なる売り手と買い手の関係を超えた様々なパートナーシップに発展できるようにしている」とした。
ポーランドの国防省は、書面によるコメント要請には応じなかった。
他の国なら10年
韓国はこの1年間で初の国産宇宙ロケットを打ち上げ、国産の次世代戦闘機の初飛行を見届け、何十億ドルもの武器取引を発表した。
欧州の防衛企業の幹部は、ロイターに「他のほとんどの国にとって、これは10年間を要する課題だ」とし「われわれは長い間、韓国を過小評価してきた」と語った。
SIPRIによると、2018年から22年にかけて、韓国の武器輸出の63%を占めたのはアジア向けだ。この地域では安全保障上の懸念や米中対立が高まり、軍備が増強されている。
韓国のある外交官は「全てのアジア諸国が緊張の高まりに備えようと努めており、わが国を防衛取引において非常に魅力的なパートナーとして見ている」と指摘。「わが国は米国の同盟国ではあるが、米国ではない」と自国の位置付けを説明した。
(Joyce Lee記者、Josh Smith記者)