「ウサギの角は何本ある?」 答えで判明、仕事ができる人できない人の決定的な違い
イライラしているのは相手の問題
あるいは上司が何かとイライラしているとします。それを自分のせいだと考えると「どうしよう?」とか、「何とかしなければ」と思ってしまいます。
しかし、そのイライラはもしかすると上司とその奥さんの関係がうまくいっていないとか、上司の体調のせいだとか、必ずしもあなたのせいではないかもしれません。
私自身、いつもイライラしている上司に、どう対応していいか分からず、かえって関係性がぎくしゃくしてしまった経験があります。
あるとき、それはもう上司のクセで、いたずらに反応しないほうがいいと気づいたのです。イライラしているのは相手の問題だと。そうやって切り離したことで、上司の感情に振り回されなくなり、結果、関係性がよくなったという経験があります。
相手の判断や感情は、最後は相手の問題であるということ。「自他の問題を分ける」ということが、自分の感情を乱さないための秘訣なのです。
つい感情に流され、悶々としたり爆発したりする人は、この自他の問題を分けるということを意識するだけでも、冷静になれるきっかけになります。
「嫌だ」と思っても、その感情からは解放されない
2.「コントロール可能なこと」と「不可能なこと」を分ける
どんなに悩み、思い煩っても、どうすることもできないことがあります。雨が降っているのを、晴れにしたいと思ってもどうすることもできません。
1日がどうして30時間にならないのかと望んでも無理な話でしょう。自分の親や生まれ育った環境を変えたいと思っても不可能です。
自分の力ではどうすることもできないこと、コンロールできないことがあります。それを何とかしようとして気をもんだり、感情を乱してしまうのは無駄なことです。感情コントロールの上手な人は、自分の力が及ばないことに対して思い煩いません。
たとえば、自分の上司が嫌いだからといって、上司が別の部署に行ってほしいと思ってもどうすることもできません。上司は部下を選べることはあっても、部下は上司を選べないというのが、ほとんどの組織の原則だと思います。
ならば、思い悩む前にできることは何か? その上司と何とかやっていく方法を探すことです。そのために何をすればいいか、具体的な方法を考える。その上司をよく観察して、上司の地雷を見極め、それを踏まないようにする。
挨拶をきちんとすると機嫌がよくなると分かったら、挨拶を心がける。事前連絡や確認を求める上司なら、それをはずさないように気をつける......etc.
「嫌だ、嫌だ」と感情的になったところで、決してその感情からは解放されません。ならば、少しでも気持ちが楽になるように、具体的な行動を取るべきです。
古典的名著となった『7つの習慣』を著したスティーブン・コヴィーは、その著書の中で、変えられるものは変える努力をしつつ、コントロールできないものは、穏やかに受け入れるおおらかさが必要だと述べています。
コントロール不可能なものを、思い煩うことをやめるだけで、仕事も人生もずいぶんスッキリするのです。