「女性投資家の割合は欧州以上」FX界唯一の女性社長に聞く、日本の金融市場
──テクノロジーと多様な人材が金融の未来を切り開く
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(写真はイメージです) metamorworks-iStock
<ITに精通し、日本にある約19のFX業者のなかで唯一の女性社長、リサ・フォックス。フリーアナウンサーの渡辺真理とともに、海外と比較した日本の金融市場や企業文化、テクノロジーが導く未来を語る>
渡辺:金融サービスでは、高度なIT技術を駆使した安全なシステム構築が求められます。リサ社長はロンドンやニューヨークといった世界的な金融都市でIT分野のスペシャリストとして活躍されましたが、日本の金融市場にはどんな印象がありますか?
リサ:日本は個人リテール金融市場の規模が非常に大きく、投資家の皆さんは深い知識を持っています。これは、長年にわたる低金利下でどのようなポートフォリオを構築するかを模索した結果ではないでしょうか。特に、FX(外国為替証拠金取引)の市場規模は世界有数です。さらに、女性の投資家の割合は欧州で約1割なのに対し、日本は約2割を占めていることは大変素晴らしいと思います。
渡辺:4月から代表に就任したストーンエックスフィナンシャルでは、オンラインFXサービス「FOREX.com」を提供しています。FXとはどのような取引なのでしょうか。
リサ:FXは異なる2つの通貨を売買するときに発生する差額によって利益を狙う取引です。24時間取引が可能で、市場流動性が高いのが特徴です。また金利差を利用して利益を出すことができ、資産の分散化に有効です。一方で、政治的・社会的な情勢により突然暴落するリスクを伴うため、深い知識力と注意力、迅速な対応力を身につける必要があります。
渡辺:FOREX.comでは、顧客が安全に取引できる様々なサポートを用意しているのですね。
リサ:はい。その1つがFX以上に資金効率が高いといわれるノックアウトオプションです。これは最大損失であるオプション料を自由にコントロールできる取引で、日本では2社のみが提供しています。また、お客様のトレーディング傾向をAIで分析し、より良いアイデアを提案するサービスもあります。我々の親会社は世界企業番付「フォーチュン500」に数えられるナスダック上場企業。金融市場における100年以上の豊富な経験を活かし、お客様が長期的に満足できる商品を提供します。
唯一の女性社長としてダイバーシティを推進
渡辺:リサ社長のように、日本の金融業界では女性が社長に就任するのはとても珍しいという実情があります。
リサ:約19社ある日本のFX業者の中で私は唯一の女性社長です。弊社がグローバルに展開する企業であることが一因かもしれませんが、日本より女性管理職の割合が多い欧米ですら、完璧にダイバーシティが実現しているとはいえません。コロナ禍により働き方の多様性は広がりましたが、政府が企業の風土を根本的に変えることはできないので、やはり各企業が今後も努力を続けるべきだと思います。