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経済制裁ロシア鉄道、デフォルト認定 ウクライナ侵攻後初
デリバティブ(金融派生商品)関連の業界団体、国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)の委員会が、ロシア鉄道をデフォルト(債務不履行)と認定したことが分かった。2017年3月撮影(2022年 ロイター/Maxim Shemetov)
デリバティブ(金融派生商品)関連の業界団体、国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)の委員会が、ロシア鉄道をデフォルト(債務不履行)と認定したことが分かった。ロシアの発行体の債券がデフォルトとなったのはロシアによるウクライナ侵攻後で初めて。
8日に開催されたEMEA(欧州・中東・アフリカ)部門の委員会では、複数の大手行が、ロシア鉄道に関連する2026年満期のスイスフラン建て債券について、3月14日の利払い日に支払いが行われなかったと回答した。この委員会はバンク・オブ・アメリカやゴールドマン・サックス・インターナショナルなどがメンバーとなっている。
ロシア鉄道は、期限までの利払いを試みたが「法律上および支払いを代行する『コルレス銀行』ネットワークにおける規制順守義務」により支払いができなかったとしている。
今回の決定を受け、ロシア国債も同様にデフォルト認定される可能性があるとの見方が出ている。関係者は「ロシア国債のドルでの利払いが失敗した場合、同様の結論が出されることを意味している」と述べた。
ロシア鉄道のデフォルト認定から数時間後、同委員会はロシア政府が発行した外貨建て債の支払いが行われない可能性について質問を受けた。委員会のウェブサイトによると、この質問に関する協議の日程は決まっていないという。
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