週休2日で月収300万円 派手さはないが安定着実に高収入な「スモールビジネス」9業態とは
自分の能力とは今までの趣味もしくは仕事を通じて身についていることが多いだろう。自分だけにしか出来ないことなどと大げさに捉える必要はないが、一般人よりは自分が上手く出来そうな内容に絞り込んだほうがよい。
一方「好きなことを仕事にしなさい」と安易に言っているのではない。この考えを文字通り受け取ってしまうと失敗へと一直線となる。趣味から考えるビジネスの危険性については本書の別の項目で詳しく解説する。
基本条件3.属人性がある
一般にはスケール(拡大)しづらいという観点でビジネスの敵とされる属人性であるが、スモールビジネスにとっては味方である。そもそもスケールすることを目指していないからである。属人性が強いビジネスであることは素晴らしい。
属人性があるからこそ、大企業やベンチャーはスケール出来ず参入しづらいのだ。ただ、スモールビジネスが全く拡大しないかというとそんなことはなく、自分1人で売上を十分に立てることが出来るようになれば、属人性を低下させるために投資を行い、自分の業務量を徐々に減らすことも出来る。
属人性があるビジネスのため、当然、一定規模以上にスケールさせようとすると苦労するだろう。しかし、スモールビジネスを目標地点としているのならこれでよいのだ。
褒められたい欲求を排除し、大企業のゴミ拾いをする
基本条件4.称賛されない
取り組んでいること自体を称賛されるビジネスはその時点でかなり危うい。まず称賛されるビジネスは、市場機会に対し過剰な参入を招く。更に言えば困難な課題に挑むことが称賛される場合が多く、これは成立しづらいビジネスであることを意味する。
ビジネス全般に共通であるが、「褒められたい」というビジネス自体に不要な欲求を経営者自身が排除することにより、成功率を高めることが出来る。褒められた所で全く儲からない。不必要な感情からは自由になり、素直に利益のみを追求しよう。
基本条件5.既に類似サービスに金を払っている市場が存在する
「既に市場が存在する」ということは、あなたが提供しようとしている商品・サービスには競合が存在し、金が支払われていることを意味する。
これは非常に重要なポイントであるが、見落とされる傾向が強い。ビジネスというと課題解決が最重視されるが、課題を解決した結果、どの程度儲かるのかは常に事業検討の最終段階に設けられる。
とにかくまずは、類似サービスにどの程度金が流れ込んでいるかを知ろう。全く新しいものに金を払えというのは非常にハードルが高く、投資家のピーター・ティールが提唱したように、スイッチングを引き起こすには従来手法よりも10倍良いものである必要がある。新しいものは従来のものよりも画期的である必要があるのだ。