最新記事
経済制裁ロシア企業、中国国有銀行に口座開設へ殺到
関係者によると、ウクライナ侵攻で国際的な制裁対象となっているロシアの企業から、中国の国有銀行のモスクワ支店に口座開設の問い合わせが殺到している。2月24日撮影(2022年 ロイター/Florence Lo)
関係者によると、ウクライナ侵攻で国際的な制裁対象となっているロシアの企業から、中国の国有銀行のモスクワ支店に口座開設の問い合わせが殺到している。
ある中国国有銀行のモスクワ支店で働く人物がロイターに語ったところでは、ここ数日で200─300社から新規口座開設の問い合わせがあったという。
ロシア企業のあいだで中国系銀行の口座開設の需要がどれほど広がっているかは不明だ。だが、この銀行員は、口座開設を望むロシア企業の多くは中国と取引関係があるとし、こうした企業による元建て取引が増えるとの見方を示した。
欧米など西側諸国はロシア経済を国際金融システムから締め出し、多国籍企業はロシアでの販売・取引の停止、多額の投資を引き揚げるなどの対応に動いている。
一方、対ロシア制裁への反対を繰り返し表明してきた中国は2日、欧米などの金融制裁には加わらず、これまで通りロシアと経済・貿易交流を続けていく方針を示した。
モスクワで営業している中国の国有銀行は、中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行などに限られる。
中国建設銀はコメントを控え、他の3行はロイターのコメント要請に応じていない。
【話題の記事】
・【まんがで分かる】プーチン最強伝説の嘘とホント
・「ロシア人よ、地獄へようこそ」ウクライナ市民のレジスタンスが始まった
・ウクライナに「タンクマン」現る 生身でロシア軍の車列に立ち向かう
・ウクライナ侵攻の展望 「米ロ衝突」の現実味と「新・核戦争」計画の中身