最新記事

ウクライナ情勢

iPhoneからジェット機まで ウクライナ侵攻めぐる各国企業による対ロシア制裁まとめ

2022年3月2日(水)12時39分

スポーツ

米スポーツ用品大手・ナイキが、オンラインストアやアプリを通じたロシアからの受注を停止した。ロシアの顧客への商品配送を保証することができないためとしている。

物流

欧米各国がウクライナに侵攻したロシアに対して経済制裁を打ち出したことを受けて、コンテナ船事業各社が、ロシアと結ぶ輸送を停止する措置を相次いで打ち出している。

日本郵船、川崎汽船、商船三井の海運大手3社が共同出資するコンテナ船事業会社、オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は28日、顧客に対して、「ロシアのサンクトペテルブルク発着の船積み予約を、追って通知があるまで即時停止し、事業運営の実行可能性を検証する」と通告した。ロシアの港であるノボローシスク、オデッサにあるウクライナのコンテナ港の予約も停止する。

ドイツのハパック・ロイドは24日、ロシア向けの予約を一時停止し、ウクライナ向けの出港を停止したと発表した。広報担当者は28日、「先週の事態を受け、導入された制裁措置を確実に順守するため」と理由を説明した。

コンテナ輸送能力が世界最大のMSCは1日、ロシア発着のコンテナ輸送の予約を停止した。食料や医療機器などの輸送は引き受けを続けるという。

マースクも1日、ロシアとのコンテナ輸送を一時停止すると発表した。

金融

JPモルガン・アセットマネジメントは2月28日付で投資信託エマージング・ヨーロッパ・エクイティ・ファンドを停止した。関係筋が明らかにした。

デンマークのダンスケ・インベストはロシア株へのエクスポージャーが大きい複数の株式ファンドの取引を停止したと発表した。これらの措置はブルームバーグが先に報じていた。

ダンスケ・インベストは声明で「ウクライナでの戦争と、ロシア中央銀行による国内株式市場閉鎖の決定により、ポートフォリオ上でロシア株のウエートが大きい株式ファンドの取引を停止せざるを得なくなった」と説明。停止期間はロシアの株式市場の動向次第とした。

クレジットカード

カード大手のマスターカードは28日遅く、複数の金融機関を同社の決済網から排除したと発表した。対ロシア制裁を受けた措置。

今後も規制当局と協力して法令順守の義務を完全に履行するとしている。また、人道支援に200万ドル拠出すると表明した。

これとは別に、同業ビザも文書で、制裁を順守するための措置を講じており、いかなる追加制裁にも対応すると表明した。

映画

ソニーグループ傘下のソニー・ピクチャーズエンタテインメントの広報担当者は、ロシアで「モービウス」などの新作映画公開を一時停止すると明らかにした。ウクライナ侵攻を受け、米ウォルト・ディズニーなどもロシアでの公開中止を発表している。

ディズニーは、ピクサー・アニメーション・スタジオの「私ときどきレッサーパンダ」から公開を停止するとしている。ワーナーメディアも、ロシアで今週予定されていた「ザ・バットマン」の公開を停止すると明らかにした。

ディズニーは、今後については「状況をみて決める」としつつ、難民危機の大きさに鑑み、人道支援を行うためパートナーNGOと協力していると明らかにした。

ロシアはハリウッドにとって重要な市場で、デジタル市場分析会社のコムスコアによると、2021年のロシアの興行収入は6億0100万ドルで、世界全体(214億ドル)の約2.8%を占めている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・「ロシア人よ、地獄へようこそ」ウクライナ市民のレジスタンスが始まった
・ウクライナに「タンクマン」現る 生身でロシア軍の車列に立ち向かう
・ウクライナ侵攻の展望 「米ロ衝突」の現実味と「新・核戦争」計画の中身
・ロシア「暗殺リストを作成」ウクライナ侵攻後、反体制派やLGBTなど標的に


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国格付け、公的債務急増見込みで「A」に引き下げ=

ビジネス

トランプ氏、対中関税軽減も TikTok売却承認な

ワールド

デンマーク首相、グリーンランド併合を断固拒否 米に

ビジネス

米国株式市場=急落、ダウ1679ドル安 トランプ関
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡眠の「正しい関係」【最新研究】
  • 2
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のために持ち込んだ?
  • 3
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    得意げに発表した相互関税はトランプのオウンゴール…
  • 6
    「ネイティブ並み」は目指す必要なし? グローバル…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    アメリカから言論の自由が消える...トランプ「思想狩…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中