最新記事

読書

疲れた心を癒す1冊、劣等感を克服できる1冊...「本の作り手」が推薦する5冊

2022年2月24日(木)17時43分
flier編集部
癒し

martin-dm -iStock

<読むと心が軽くなる本から、仕事に即・役立つ「声かけ術」まで。各出版社の書籍担当者が、いまオススメしたい5冊を紹介>

各出版社の「これはぜひ推したい!」という新刊本を紹介。発行に携わった出版社の担当者たちが、それぞれの本のエッセンスやおすすめのポイントなどをご案内します(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。

「ちょっと疲れたな...」と感じるあなたに

『いいことから始めよう
 スヌーピーと仲間たちからの生きるヒント』

 著者:エイブラハム・Jツワルスキー、チャールズ・M・シュルツ
 翻訳:小関康之
 出版社:朝日新聞出版
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

気づかないうちにがんばりすぎていませんか?

精神科医としてアメリカで多くの依存症患者と接していた著者は、彼らがなかなか自分に心を開いてくれないことに悩んでいました。ある日、お酒の失敗を何度も繰り返すアルコール依存症の患者に、チャーリー・ブラウンが毎年してしまう同じ失敗の話をし、その失敗が載っているコミックを読ませてみました。するとその患者は大笑いして「これは私のことですね!」と言ったのです(そのコミックは本書18ページに掲載されています)。

チャーリー・ブラウンが、医師にはできないやり方で患者の心のドアを開けた瞬間でした。それ以来、著者は自身の病院の掲示板に、「PEANUTS」のコミックを貼りだしておくようにしたそうです。

「PEANUTS」の登場人物たちは、我々と同じように夢と現実、恋と友情、孤独とは何か......と日々悩んでいます。

あえてキャラクターの行動や考えを説明しすぎない「PEANUTS」のコミックは、それだけでは日本人には解釈に悩むところがあるかもしれません。本書は、著者が読み解きをアドバイスしてくれるので、すんなり入っていくことができるところがポイントです。

「ちょっと疲れたなあ......」と感じる方に、肩の力を抜くヒントが満載のコミック&エッセイです!
書籍編集部 上坊真果

加速する未来を生き抜き、財産を守る

『2030年すべてが加速する未来に備える投資法』
 著者:方波見寧
 出版社:プレジデント社
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

一昨年から読書界を席巻している『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』。進化するテクノロジーが互いに融合することで指数関数的(エクスポネンシャル)な成長を遂げ、夢のような技術が次々と実現する世界が間近に迫っていると説く同書の内容は衝撃的でしたが、原著の刊行からすでに2年が経過しました。

その後のテクノロジーの進化は? 日本企業はエクスポネンシャル・テクノロジーにどう関わり、どんな影響を受ける? 激変する未来に日本人としてどう備えたらいい? ──こうした疑問に答えるのが本書『2030年すべてが加速する未来に備える投資法』です。

本書で語られる「未来」は、日本と日本人にとっていささか過酷です。古いテクノロジーにしがみつく日本企業の多くは淘汰され、デジタル通貨で覇権を握ろうとする中国の野望に日本は経済もろとも飲み込まれてしまう──。

「すべてが加速する未来」をいかに生き抜き、財産を守り抜いていったらいいのか。危機に対処する生き方を提示するとともに、未来を見据えた投資戦略を指南します。
桂木栄一(プレジデント社書籍編集部兼販売部部長)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マスク氏、近く政権離脱か トランプ氏が側近に明かす

ビジネス

欧州のインフレ低下、米関税措置で妨げられず=仏中銀

ワールド

米NSC報道官、ウォルツ補佐官を擁護 公務でのGメ

ワールド

トランプ政権、輸入缶ビールに25%関税賦課 アルミ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 9
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 10
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中