最新記事

アメリカ経済

「アマゾン解体のときが来た!」 イーロン・マスク呼びかける

2020年6月5日(金)10時45分

米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は4日、ツイッターへの投稿で、アマゾン・ドット・コムの解体を呼び掛けた。写真は1月19日、フロリダ州ケープ・カナベラルで撮影(2020年 ロイター/Joe Skipper)

米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は4日、ツイッター上でアマゾン・ドット・コムの解体を呼び掛けた。新型コロナウイルスに関する本の著者がアマゾンの電子書籍サービス「キンドル」でセルフ出版を拒否されたと投稿したのを受けた。

マスク氏はアマゾンのジェフ・ベゾスCEOは「正気ではない」とツイート後、「アマゾンを解体する時が来た。独占は間違っている!」と連投。

マスク氏は数日前にツイッターの使用を一時中止すると述べていた。同氏にアマゾンを解体する法的権限はない。

アマゾンはマスク氏の解体の呼び掛けにコメントしなかったが、問題となっているアレックス・ベレンソン氏の「新型コロナ感染症と都市封鎖について報じられていない真実」と題する本に関しては、誤って販売を拒否したとし、現在はキンドルで購入可能になっていると説明した。マスク氏が理由で販売を認めたわけではないとした。

ベレンソン氏はツイッター上にアマゾンから受けた販売拒否の通知を写真に撮って投稿していた。これによると、アマゾンは同著書がガイドラインに準拠していないと説明し「顧客には新型コロナに関する保健情報について公式な情報源を案内している」と通知していた。ガイドラインに関する詳しい説明はなかった。

ベレンソン氏にメールでコメントを求めたが、回答はない。アマゾンが同著書の販売を認めたのを受け、同氏はツイッターでマスク氏などの助けに謝意を表明した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・東京都、新型コロナウイルス新規感染28人 4日連続で2桁台
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・イギリス、新型コロナ死者5万人突破 世界で2番目の多さ
・街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食べたら...


20200609issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月9日号(6月2日発売)は「検証:日本モデル」特集。新型コロナで日本のやり方は正しかったのか? 感染症の専門家と考えるパンデミック対策。特別寄稿 西浦博・北大教授:「8割おじさん」の数理モデル

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日産、ホンダとの統合協議を白紙に 取締役会が方針確

ワールド

「ガザ所有」のトランプ発言、国際社会が反発 中東の

ビジネス

EU、Temu・SHEINに販売責任 安価で危険な

ビジネス

独プラント・設備受注、昨年8%減 2年連続のマイナ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 3
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 4
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 7
    【USAID】トランプ=マスクが援助を凍結した国々のリ…
  • 8
    AIやEVが輝く一方で、バブルや不況の影が広がる.....…
  • 9
    「僕は飛行機を遅らせた...」離陸直前に翼の部品が外…
  • 10
    中国AI企業ディープシーク、米オープンAIのデータ『…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 6
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 7
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 8
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 9
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中