金現物が最高値更新、トランプ関税巡る懸念や米利下げ観測で

金価格が13日の取引で1%超上昇し、最高値を更新した。写真は2023年5月、インド・デリーの宝石店で撮影(2025年 ロイター/Anushree Fadnavis)
Ashitha Shivaprasad
[13日 ロイター] - 金価格が13日の取引で1%超上昇し、最高値を更新した。米政権の関税を巡る不透明感の高まりと連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測から、金には引き続き高い投資妙味がある。
1451GMT(日本時間午後11時51分)時点で、金のスポット価格は1.3%高の1オンス=2969.53ドル。
米金先物は1.2%高の2982.50ドルとなった。
アリージャンス・ゴールドのアレックス・エブカリアン最高執行責任者(COO)は、金は長期的な強気相場にあり、今年は金価格は3000─3200ドルの間で取引されるとの見通しを提示。
FRBは利下げをせざるを得ない状況になるかもしれないとした上で、「利回りが下がれば機会費用も下がるため、利下げは金にとってプラス要因とみられている」と述べた。
銀のスポット価格は0.5%高の1オンス=33.39ドル。パラジウム価格は0.1%高の949.49ドル。
一方、プラチナ価格は0.1%安の983.50ドルとなった。