イタリア、企業はもう体力の限界 高まる新型コロナウイルス「都市封鎖」解除の圧力
抗体検査に希望の光
イタリア北部では、当局が抗体検査に着手している。これで免疫を持つ人を判別できるようになるかもしれない。免疫を持つことが確認された人に対し、当局が職場復帰の「許可証」を発行できるようにすることが狙いだ。
イタリア高等医療理事会のフランコ・ロカテッリ会長は、すでに新型コロナに感染し、免疫を獲得した可能性の高い人を見つける信頼性の高い抗体検査があれば、イタリアにおける感染状況が、より正確に把握できるようになるだろうと話す。
だが、医療当局が全国的な抗体検査の計画について勧告を示せるようになるには、さらに1カ月は必要になるだろうと、ロカテッリ氏は言う。
産業界には、事業活動を段階的に再開できるよう、従業員の抗体検査費用を積極的に負担しようとする動きも出ている。
絶縁パネルメーカーのチェレニットを経営するスベリアードさんは、「新型コロナウイルスに感染することよりも、市場から締め出されてしまうことのほうが現実的なリスクだ」と語り、社員の抗体検査費用を支払う考えを示した。
(翻訳:エァクレーレン)
[ローマ ロイター]
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