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日本企業神戸のクルーズ運航会社が破綻 新型コロナウイルスで多数のキャンセル
神戸港クルーズ船「ルミナス神戸2」を運航するルミナスクルーズは2日、神戸地方裁判所に民事再生手続開始の申し立てを行ったと発表した。写真は2005年1月、神戸市で撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
神戸港クルーズ船「ルミナス神戸2」を運航するルミナスクルーズは2日、神戸地方裁判所に民事再生手続開始の申し立てを行ったと発表した。新型コロナウイルスの影響で多数のキャンセルが発生していた。
同社は、2019年に起きた自然災害や燃料価格の高騰を受け資金操りが悪化していたことに加え、新型コロナウイルスの影響により「債権者に迷惑をかけることを避けるため、民事再生手続開始の申し立てを行うことを決めた」としている。帝国データバンクによると、負債額は 12億4300万円。
民事再生申し立てに先立ち、ファースト・パシフィック・キャピタル(FPC)が事業再生を支援する。FPC神戸港でレストランクルーズ船「コンチェルト」を運営する神戸クルーザーの100%株主。
「ルミナス神戸2」は、きょうより運休しており、既に予約済みの人には「コンチェルト」へ乗船するよう促している。
(新田裕貴 編集:田中志保)
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