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日本社会ANAとJAL、国内線の変更・キャンセル手数料無料に 新型ウイルス対策に対応
ANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)は、国内線すべての航空券について変更や払い戻しにかかる手数料を無料にすると発表した。写真は羽田空港で2016年10月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)
ANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)は28日、国内線すべての航空券について変更や払い戻しにかかる手数料を無料にすると発表した。対象は同日から3月19日搭乗分までのすべての国内線航空券で、宿泊とセットになっているツアー航空券やマイルを使った特典航空券も含まれる。
大規模なイベントの中止や延期の要請など日本政府による新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を受け、各地でコンサートや行事の中止が相次いでいる。このため、航空券をすでに購入していた顧客に対し、手数料なしで便の変更やキャンセルに応じることを決めた。
感染が広がっている北海道の鈴木直道知事は28日に「緊急事態宣言」を出し、特にこの週末は外出を控えるよう道民に求めた。宣言の期間は同日から3月19日までで、顧客から多くのキャンセル料無料の要望が寄せられたという。
両社によると、これまでに災害などで一部の路線に限ってキャンセル料を無料にしたことはあったが、国内線すべての路線で無料になるのは異例だという。新型コロナウイルス発生地で需要が落ち込んで運休した中国本土などへの便については、すでに払い戻しや変更にかかる手数料を無料としている。
(白木真紀)
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