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メディア投資家バフェット、長年守ってきた80紙の新聞事業を売却 その訳は?
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏(写真)は新聞事業は財務見通しが悪化していたにもかかわらず、バフェット氏が長い間、守り続けていた。同氏は十代のころに新聞配達をしていた。2019年5月4日、ネブラスカ州で撮影(2020年 ロイター/Scott Morgan)
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは傘下の新聞事業をリー・エンタープライゼズに1億4000万ドルで売却することに合意した。新聞事業は財務見通しが悪化していたにもかかわらず、バフェット氏が長い間、守り続けていた。
売却対象にはバークシャーが本社を置くネブラスカ州オマハの「オマハ・ワールド・ヘラルド」やニューヨーク州の「バッファロー・ニュース」、バージニア州の「リッチモンド・タイムズ・ディスパッチ」、オクラホマ州の「タルサ・ワールド」など日刊新聞31紙と週刊新聞49紙が含まれている。リーは日刊新聞50紙を保有している。
新聞事業の売却に伴いバークシャーはリーに5億7600万ドルの資金を9%の金利で貸し出し、リーは既存債務を借り換える。これによりバークシャーはリーに対する唯一の貸し手となる。
売却手続きは3月半ばに完了する見通し。
バフェット氏は声明で、新聞事業をリー以外の企業に売却することに「全く興味はない」と断言。重要な役割を担う地方新聞の事業に、リーほど全力で取り組む組織は他に存在しないと説明した。
バークシャーは鉄道会社BNSFや自動車保険会社ガイコなど90以上の事業を保有、新聞事業の大半は過去10年以内に取得している。
新聞事業がバークシャー全体に占める比重は小さいとはいえ、バフェット氏が1つの事業全体を売却するのは異例だ。同氏は十代のころに新聞配達をしていた。
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