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宗教家ローマ教皇、東日本大震災被災者と対話 「原子力の利用継続に懸念」
来日中のローマ教皇フランシスコ(写真)は、都内で東日本大震災被災者との集いを開いた写真は都内で撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)
来日中のローマ教皇フランシスコは25日、都内で東日本大震災被災者との集いを開いた。
教皇は、地震・津波・福島第1原発事故という「3つの災害」で多数の死傷者が出たことについて「天然資源の利用、特に将来のエネルギー源について重大な決断を下す必要がある」と発言。
「地域社会が絆を取り戻し、人々が再び安全で安定した生活を送れるようになるまで、福島の事故が完全に解決されたとは言えない」と述べた。
教皇は原発問題にも触れ、「原子力の利用継続に対する懸念もある。このため(日本カトリック司教団は)原発の廃止を求めた」と語った。
教皇は今回の集いで被災者の話に熱心に耳を傾けた。関係者によると、教皇は被災地への訪問を繰り返し要望したが、日程の都合で実現せず、東京で被災者との集いを開いた。
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