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中国経済アリババ、「独身の日」5億人利用で過去最高の4.2兆円 伸びは最低水準に
中国の電子商取引大手アリババ・グループは、同国でネット通販最大の商戦日とされる11月11日の「独身の日」の売上高が最初の1時間に912億元(130億ドル)に達したことを明らかにした。(2019年 ロイター/Aly Song)
中国の電子商取引大手アリババ・グループは、同国でネット通販最大の商戦日とされる11月11日の「独身の日」の取引額が、2684億元(約4兆2000億円)と前年比26%増加し、過去最高を更新したことを明らかにした。
ただ、伸び率は2018年の27%を下回り、2009年に独身の日を開始してから最も低い水準となった。中国経済が減速する中、国内の電子商取引市場の低迷を反映する結果となった。
米アマゾン・ドット・コムのオンラインストアによる直近の四半期の売上高を上回った。中信証券は20─25%の増加を見込んでいた。
イベントにはテイラー・スウィフトなどの有名歌手が出演した。
アリババによると、アップル、ロレアル、ファーストリテイリングのユニクロを含む84のブランドが、最初の1時間の売上高がそれぞれ1億元以上となった。
2018年の独身の日のアリババの取引額は、約300億ドルとなり、米国の感謝祭後の「サイバーマンデー」の売上高全体(79億ドル)を大幅に上回った。
同社は今年の参加者は、昨年を約1億人上回る5億人以上と推計している。
関係筋が先月明らかにしたところによると、アリババは今月、最大150億ドルの調達に向け、香港市場に上場する計画だ。
同社は中国でネット通販最大手の座を維持しているが、京東商城(JDドットコム)のほか、ピン多多(ピンドォドォ)などとの競争に直面している。
*内容を追加しました。
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