最新記事

富裕層

世界のお金持ち、中国人がアメリカ人を初めて上回る

2019年10月21日(月)18時00分
 ロイター

スイス金融大手のクレディ・スイスによる最新の調査で、中国の富裕層の数が米国の富裕層の数を初めて上回ったことが明らかになった。写真は北京の中心部。昨年10月撮影(2019年 ロイター/Thomas Peter)

スイス金融大手のクレディ・スイスによる最新の調査で、中国の富裕層の数が米国の富裕層の数を初めて上回ったことが明らかになった。

クレディ・スイスは、毎年実施しているミリオネア(100万米ドル以上の資産を有する成人)に関する今年の調査の結果を21日に公表した。それによると、今年半ばの時点で、世界のトップ10%にランクインした中国人は1億人で、米国の9900万人を上回った。

クレディ・スイスの経済・調査部門のグローバル責任者、ナネット・ヘシュラー・フェデルブ氏は「米国と中国は貿易摩擦が続いているにもかかわらず、それぞれ3兆8000億ドルと1兆9000億ドルの富を創出した」と指摘した。

ミリオネアの数は推計4680万人で、前年から110万人増加した。純資産額は合わせて158兆300億ドルと、世界全体の44%を占めた。

世界の富は過去1年で2.6%増加した。クレディ・スイスは、世界の富は今後5年間で27%増加する見通しで、2024年までに459兆ドルに達すると予想。また、ミリオネアの数は今後5年間で6300万人近くに増える見込みだとした。

[チューリヒ 21日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます




20191029issue_cover200.jpg
※10月23日発売号は「躍進のラグビー」特集。世界が称賛した日本の大躍進が証明する、遅れてきた人気スポーツの歴史的転換点。グローバル化を迎えたラグビーの未来と課題、そして日本の快進撃の陰の立役者は――。



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

完全失業率2月は2.4%、5カ月ぶり改善 求人倍率

ワールド

豪中銀、政策金利据え置き タカ派トーン弱める

ワールド

日本も相互関税対象、自民会合で政府見通し 「大きな

ワールド

韓国憲法裁判所、尹大統領の弾劾巡り4日に判断
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 9
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中