ゾゾタウンが採寸ボディスーツ「ゾゾスーツ」に託す狙い
初めてのPB事業に不安も
スタートトゥデイの柱は一定量の在庫を委託形式で預かり、オンラインショップの運営管理を行う受託事業。そのためスタートトゥデイが出店ブランドの売れ残った在庫を抱えることはない。
PBの場合、商品が売れ残れば在庫の処分につながり、収益を圧迫する可能性がある。ゾゾスーツで寸法したデータに基づき、オーダーに応じて生産する体制を取るとすれば、大量在庫を抱える事態はまぬがれるかもしれない。とはいえ、これまで踏み込んだことのないPBだけに、経費コントロールや在庫管理を徹底できるかは未知数だ。
フィット感を追求した商品が、どこまで消費者の需要と合致するかも現時点では見通せない。あるアパレル企業幹部は「若い世代はサイズ感に対する好みも多様で、体にピッタリの服を求める人はそこまで多くない。ボディスーツで採寸するインパクトと宣伝効果は大きいが、PBの人気が持続するかは不透明だ」と語る。
「数年以内に現在のゾゾタウン事業の規模を超えるスケールにしたい」と意気込む前澤社長。最新技術を投入し、究極のフィット感を追求したPBは、どのような船出を迎えるのだろうか。
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