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ドイツ「VWは変わらず素晴らしい」「問題すぐに忘れられる」、メイド・イン・ドイツを神聖視する独国民の意識とは?
コンプライアンスの問題と製品の品質をすり替えて語るご都合主義
10月19日、民間調査によると、ドイツ人の3分の2がフォルクスワーゲンが依然「傑出した」車を製造していると回答した。写真はニューヨークの同社販売店で9月撮影(2015年 ロイター/Shannon Stapleton)
市場調査会社プロフェットが19日発表したアンケート結果によると、ドイツ人の3分の2が自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のイメージは排ガス規制逃れ問題で傷ついたものの、依然「傑出した」車を製造していると回答した。
オンラインで1000人を対象に調査を実施した。
65%の回答者が、問題が大きく取り上げられているとの見方に「完全に」あるいは「おおかた」同意し、VWは変わらず素晴らしい車を造っているとした。
10人中6人が、排ガス不正により長期的に「メイド・イン・ドイツ」というステータスに傷がつくことはないとの意見だった。63%は問題がすぐに忘れられるだろうと考えていた。
ドイツ工業技術は卓越した存在で信頼できるとする評判に依存している他の企業にとっては、VWの問題が痛手になると懸念を示す回答者もいた。
VWは先月、米国の排ガス規制を逃れるため不正を行っていたことが判明。同社の歴史上最大級のスキャンダルとなり、マルティン・ウィンターコルン前最高経営責任者(CEO)は引責辞任した。
ドイツでは75万人以上の雇用が自動車業界によって創出されており、メルケル首相をはじめドイツの政治家や当局者は業界を擁護する姿勢を示している。