乗客はこうした傾向に反発しているが、かといってより良いサービスのために料金が上がることにも反対だ。ここ数年は「超低価格」LCC(格安航空会社)のスピリット航空やアレジアント航空が営業利益で他社に勝っている。長年、「広い座席」と「手荷物1個無料」のサービスを守ってきたジェットブルー航空も、今年は座席を小さくして手荷物への課金を始める。
こうした現状を見れば、アメリカの航空会社が新しいファンを獲得する見込みは薄い。しかし乗客が実際の消費行動で抗議を始めなければ、航空業界は何も変わらないだろう。
© 2015, Slate