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偽アップルウオッチが占う中国での本物人気

2015年3月24日(火)18時58分
ルーク・ビラパズ、ミシェル・フロルクルス

 政府はネットに氾濫するコピー商品の取り締まりに乗り出しているが、中国には偽物文化が深く根付いている。建造物やデザイナー商品の偽物は至る所にあり、偽の卒業証書まである。その中で最も進化しているのが電化製品の偽物だ。

 アップルウオッチのコピー商品の多くは、深圳で製造される。業者は需要を見越して、いち早く偽物を作る。地元の腕時計型端末メーカー、オメートのローラン・ルペンCEOは、「彼らが市場にコピー商品を出すスピードは驚異的だ」と言う。

 アップルはコピー商品にひるむことなく、中国市場に攻勢をかけている。1月後半から6週間で6店舗をオープン。来年半ばまでに現在の21店舗を2倍近くに増やす計画で、台頭する中国の中流層にアップルのブランドを売り込んでいる。

 同社にとって中国は最大の市場ではないが、売り上げに大きく貢献している。14年10〜12月の四半期決算で、中国の売上高は161億ドル。前年同期比で70%増だった。コピー商品は今回も福を運んでくるだろうか。

[2015年3月24日号掲載]

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