持続的で公正、包括的な経済成長を成し遂げるには、生産性や給与水準を改善し、雇用機会や雇用実績を向上させるすべての関連分野の政策が必要となる、と報告書は指摘する。特に金融危機の影響を受けやすい弱者への配慮が必要とされる。
一つの成功例はイギリスかかもしれない。
「イギリスは今、過去最悪の景気低迷から脱却しつつあり、昨年の雇用の伸びはG7諸国で最も高い」と、イギリス労働年金省の広報官は言う。「(景気回復の)正しい対処法は、企業の雇用創出を後押しする一方で、求職者のスキルアップを支援することだ。経済成長を維持すれば、失業率は下がり、イギリスの競争力は持続する」