サウジ増産でも1バレル150ドルの恐怖
2011年2月28日(月)17時28分
「アメリカにはエネルギー計画がない」
石油ビジネスと企業買収によって財をなしたピケンズは、推定資産総額14億ドルの大富豪。原油関連のヘッジファンド、BPキャピタルの代表を務めており、経済危機以前から原油価格が1バレル当たり200ドルまで高騰すると予言していた。外国産石油への依存がアメリカを経済的、政治的に蝕んでいると警告しており、この数年は代替エネルギーや天然ガスこの普及に心血を注いでいる。
ピケンズに言わせれば、サウジアラビアには世界の原油価格を操作する潜在力があり、原油価格をどの水準に誘導したいのか明言していないだけだという。「原油価格問題を話し合うテーブルはあるのに、椅子がない。ホールに取り残された私たちのところへ(サウジアラビアが)やって来て、支払額を言い渡す」
中国は自ら所有するか、国債を保有している関係で供給量を操れる油田から、一日当たり500万バレルを輸入しており、アメリカよりはるかに自国の石油供給をコントロールできていると、ピケンズは指摘する。「中国にはエネルギー計画があるが、アメリカにはない」
(GlobalPost.com特約)
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