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史上最も孤独な「ツイッター世代」

2011年1月12日(水)17時40分
ジェシカ・ベネット

「メールを打つときが幸せ」な高校生

 テクノロジーがあれば、現実の世界では考えられないような刺激をもって誰かを誘惑することもできる。さまざまなメッセージと絶え間ない刺激に取り巻かれている現代人は「常に(興奮物質の)アドレナリンが出ている状態。何かとつながるたびに(快感物質の)ドーパミンが出る」と、ターケルは言う。彼女がインタビューした高校生が「メールを打ち始めると幸せな気持ちになる」と語ったのもうなずける。しかしこうした感情は、実際にそばにいる時の親密さと同等のものなのだろうか?

 ネット上では他者の感情を無視できるし、携帯メールのやり取りでは視線を交わさなくてもいい。多くの研究によって、今の十代はこれまでになく共感する能力が低いことがわかっている。それが大問題という訳ではない、とターケルは言う。それでも、我々がどんな生き方を望んでいるかを改めて考える必要はあるだろう。「私たちはとてつもなく急激な変化を経験している。状況を少し整理することが必要だ」

 そのためにはまず対話から始めよう。デジタル機器を通してではなく、互いに向き合う形で──。

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