超訳FRB「米景気はお先真っ暗」
6000億ドルの国債買い入れがバブルを引き起こす?
FOMCはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準を0〜0・25%に据え置く。低金利での資産利用、インフレ基調の抑制、安定したインフレ期待などの経済状況のために、FF金利をさらに長期に渡って異例の水準にすることが正当化される可能性が高いだろうと、引き続き予測している。(後略)
■翻訳 もちろん、私たちは銀行が無利子でカネを借りられる政策を続ける。インフレの進行とドルの崩壊が心配なら、ここまでの話を読み返してほしい。私たちはできるだけ長い間、金利をほぼゼロにしておくつもりだ。でも、いつまで続けるかは教えてあげない。状況の変化に目を光らせていく。
トーマス・ホーニグ氏は追加的な債券買い入れのリスクがそのメリットを上回ると考え、今回の声明に反対票を投じた。またホーニグ氏は、大幅な金融緩和の継続によって将来の金融不均衡リスクが増大し、経済を不安定化させる可能性がある長期インフレ期待が時間の経過と共に上昇するとの懸念も表明した。(後略)
■翻訳 FOMCの委員のなかで、カンザスシティー連銀総裁のトーマス・ホーニグ氏はこの政策に反対票を投じた。彼は今年の会合で毎回、FRBの政策に反対してきた。金欠財政から6000億ドルをひねり出せば、プラスよりマイナスの影響が多いと考えているのだ。景気回復のためにつぎ込んだ大金がさらなるバブルを引き起こし、インフレの心配を広げるとも考えている。そうなれば、さらなる危機が訪れるかもしれない。
(Slate.com特約)