YouTubeはグーグルのお荷物か
2009年8月25日(火)15時29分
確かなことが1つある。YouTubeがどれだけ損失を出そうと、グーグルが大きな痛手を受けることはないということだ。同社には180億ドルの現金があり、今年の売り上げは220億ドルで、純利益は60億ドル近くに達する見込みだ。
グーグルはYouTubeが損失を出してくれたほうが好都合だと考えているかもしれないと、コンサルティング会社ランプレートのトニー・グリーンバーグCEOは言う。ハリウッド企業とライセンス料の交渉を行う際、赤字だから安くしてほしいと言えるからだ。
少なくともYouTube買収によって、いつかドル箱になり得る市場に足場を築けたのは確かだ。グーグルにとっての難題は、オンライン動画市場で成功するために新しいビジネスモデルを構築しなければならないこと。他人が作ったコンテンツを利用してボロ儲けする手法は、この市場では通用しにくい。
この問題に関しては、さしものグーグルも頭を悩ましそうだ。
[2009年7月29日号掲載]
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着