コラム

トランプに脅されたヨルダン...苦境にいる「友人」に日本がすべきこととは?

2025年03月25日(火)09時25分

ヨルダンで道を歩いていると、子供たちに「コンニチワ!」と声をかけられることもあるなど、ヨルダンは中東で最も親日的な国家の1つだ。

それは皇室を通じた交流に加え、ODA(政府開発援助)で同国の経済発展を手助けするなど、70年余りにわたって外交関係を築いてきたからだ。

中東で最も安定したヨルダンが今、パレスチナ問題で正念場を迎えるなか、日本はその困っている「友人」に積極的に手を差し伸べるべきである。

それは単に2国間の関係強化につながるだけでなく、平和を希求する日本の中東におけるプレゼンスを高めることにもつながるはずだ。


プロフィール

曽我太一

ジャーナリスト。東京外国語大学大学院修了後、NHK入局。札幌放送局などを経て、報道局国際部で移民・難民政策、欧州情勢などを担当し、2020年からエルサレム支局長として和平問題やテック業界を取材。ロシア・ウクライナ戦争では現地入りした。2023年末よりフリーランスに。中東を拠点に取材活動を行なっている。

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トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

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